股関節痛
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変形性関節症では初期の症状はほぼ痛みがないものの、徐々に進行するにつれて股関節の付け根や大転子付近に痛みが出現してきます。関節拘縮では脚長差や骨盤の傾きが出てきます。跛行では庇って足を歩き方により筋力のバランスの違いや安静による筋力の低下があります。関節リウマチでは体内の免疫が関係してると言われています。こわばり、腫れ、発熱が出てきます。先天性股関節脱臼ではM字のおむつをしていなかった人や股関節を幼い時に固定できていないために起きます。
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股関節痛に対する当院の考え
股関節痛は女性に多く、理由としては骨盤の横幅が広く、股関節周りの筋肉が少ないため骨盤が歪みやすくなっています。他にも、股関節の受け皿になる骨盤の形が浅く股関節に負担のかかりやすい臼蓋形成不全の方に起きやすいです。昔はM字のパンツが無いために、股関節が安定していないために臼蓋形成不全の人が多くいましたが、M字パンツが作られてからは股関節が安定するようになったために股関節の形成がうまくいかなくなることは現代では減ってきています。今でも、股関節痛に悩まされている方は多いのが実情です。筋肉の低下、免疫によるものかなどの見極めをしっかりすることが大切になってきます。
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股関節を放っておくとどうなるのか
股関節痛を放置しておくと、痛みの増加だけでなく歩行の困難や日常生活に支障が出始め、最終的には車椅子の生活になる恐れがあります。股関節が痛くなってしまうと他の関節にも代償動作が生じ、身体全体の悪影響に繋がり、痛くなかった所まで痛みが出てくる可能性があります。また運動機能の低下に伴う心臓や肺の機能の低下、生活習慣病の悪化に繋がります。消炎鎮痛薬を飲みすぎての腎不全、肝不全が起きることがあります。このように股関節痛を通じて様々な症状、身体の不調による日常生活に不便さが出てくるので痛みが出た場合は早急に適切な処置が必要です。
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股関節痛の改善方法
股関節の改善方法は主にストレッチ、筋力の増強、姿勢の改善、体重の減少などが挙げられます。ストレッチは、股関節痛だけでなく、腰痛予防にも効くために代償的に痛めてしまっている部位の改善にも繋がっていきます。筋力は、日々の生活で衰えぎみになっている筋肉を動かしてあげて、関節周りの動きに機敏さを出していきます。姿勢の改善では、股関節痛によって出現してしまっている脚長差の改善や骨盤の傾きを正しい位置に治してあげることでずれてしまっている股関節の位置、骨盤の位置を改善していきます。体重に関しては適正体重であればいいのですが大幅に増えている場合は減少するのが1番有効です。
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股関節痛にはどんな施術メニューがおすすめですか?
股関節痛の種類にもよるのですが、楽トレ、鍼、筋膜ストレッチ、下半身矯正が有効的です。楽トレは普段鍛えずらい腸腰筋と呼ばれるインナーマッスルを鍛えてあげることで股関節だけでなく腰痛の予防にも繋げることができます。鍼では、硬くなってしまっている筋肉を狙い打つことで血流を促進し、痛みを和らげる作用があります。筋膜ストレッチでは、下半身全体の硬さから股関節痛に繋がっている患者様も多くいるために下半身の柔軟性を上げることで硬さを無くしてあげ、痛みを緩和していきます。下半身矯正では、骨盤の歪みや脚長差が出てしまっている所を狙い改善していくことで違和感をなくしていきます。
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その施術を受けるとどう楽になるのか
楽トレでは、股関節についている筋肉をアプローチしてあげることで可動性の改善だけでなく、腸内環境もよくなります。鍼、筋膜ストレッチでは、筋肉の硬さから股関節痛に繋がっている患者様に行うことで、股関節の痛みをなくすことだけでなく、上げやすさも向上します。下半身矯正では、骨盤の歪みや脚長差をなくすことができるためにアンバランスな姿勢による股関節痛に対するアプローチができるだけでなく、身長が伸びたりする効果も期待できます。
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軽減するための施術頻度は?
どの治療にも言えることですが、最低でも週に2回は来院して頂いた方が治療効果は出やすくなります。毎日通院して頂いた方が身体的にはとても良いのですが、患者様の実感値として高いのは週に2、3回のペースでご来院して頂くのがベストです。股関節痛に対する痛みが改善されても他の部位に痛みが出るときがあると思いますが、その治療もすることができるので週に2、3回で身体をメンテナンスして上げて下さい。