悩みタイトル

肌が擦れたり、ピリピリとした痛みがある。
→皮膚症状が落ち着いた後にでる痛みを帯状疱疹後神経痛といい、「焼けつくような」「電気が走るような」と表現される特徴的な痛みで、衣類がこすれたり、冷風が当たったりするだけでも強い痛みが引き起こされることがあります。症状には個人差があり、人によっては夜も眠れないほどの痛みが生じることもあります。

目の痛みがある。
→角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎が起きていると思われ、帯状疱疹発症初期に鼻の周囲に皮膚症状がみられた場合には、高頻度で目の症状を伴う合併症が起こります。

耳周りの疱疹や音が聞こえづらい。
→ラムゼイ・ハント症候群と呼ばれ顔面神経麻痺と耳の帯状疱疹を特徴とし、めまいや耳鳴り、難聴などを生じる可能性があります。

体を動かしづらくなった。
→発症時に運動神経を傷つけると腕が上がりづらいなどの運動障害や、おしっこが出づらいなどの排尿障害を引き起こすこともあります。

帯状疱疹はうつる?
→帯状疱疹は、体内に潜伏しているウイルスが原因で発症するため、他の人からうつることはありませんが、水ぼうそうの既往歴がない人はウイルスの影響で水ぼうそうを発症することがあります。

帯状疱疹後に対する当院の考え

水ぼうそうは子どもの頃にかかることが多い感染症です。しかし、水ぼうそうのウイルスは体内に潜伏し、加齢や免疫力の低下などで再活性化することがあり、それが帯状疱疹の原因となります。

この帯状疱疹は、誰にでも発症の可能性がある疾患であり、特に帯状疱疹後神経痛(PNH)が合併すると、長期間にわたる激しい痛みが生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。

帯状疱疹を予防するためには、健康的な生活を送り、免疫力を維持することが基本です。特に50歳以上の方は帯状疱疹の予防接種を受けることができますので、予防接種については、かかりつけの医師やお近くの医療機関に相談してみてください。

帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか

帯状疱疹は自然に約3〜4週間で治癒することがありますが、適切な施術を受けないと、瘢痕が残ったり、治癒後に痛みが持続することがあるため適切な施術が必要です。また、施術が遅れたり放置されると、頭痛や39℃以上の発熱などの全身症状が現れることもあります。こうした症状が長期間続くと、精神的な健康にも悪影響を及ぼし、うつ病などのQOL(生活の質)を大幅に低下させる可能性がある病気です。

帯状疱疹は50歳を過ぎると発症しやすく、女性にも多いとされていますが、性別や年齢にかかわらず誰にでも感染の可能性がある病気です。帯状疱疹が重症化すると、特に首から上の部位では失明、顔面麻痺、難聴などの合併症が発生することがあるため、早期の施術や予防策が非常に重要です。

帯状疱疹後の軽減方法

帯状疱疹後の症状にうまく対処するための方法として、入浴がおすすめです。入浴によって体が温まり、血液の循環が促進され、痛みが軽減されることがあります。入浴に制限がない場合には、入浴回数を増やしたり、温泉に出かけるなどもよいでしょう。

また、痛みが寒さや冷たさに敏感になることがあります。冷たい環境では痛みが増すことがあるため、冬季には暖かく保ち、夏季には冷房の直接風にさらされないようにするなど、環境に気を配ることが大切です。

日常の服装やその着用方法にも注意が必要です。過敏な状態では、衣服の摩擦だけでも痛みが増すことがあります。したがって、サラシや包帯を巻いた上から衣服を着るなど、工夫をすることをおすすめします。

帯状疱疹後の症状を軽減させるために、これらのポイントに気を付けることが大切です。

帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

当院では、帯状疱疹後の症状を軽減するために、東洋医学に基づいた鍼灸施術をおすすめしています。

発症初期の発疹が現れる段階から施術を行うことで、最も効果が期待できます。帯状疱疹後神経痛の場合も同様で、痛みを感じる部位や痛みに関連する神経の走行、背骨の近くにある神経の出入り口に鍼を施します。鍼の鎮痛作用により、皮膚の不快感やジンジンとした痛みなど、神経の興奮が緩和され、痛みが軽減しやすくなります。

さらに、温熱施術などで血流が改善されると、痛みの軽減が期待できます。臨床試験でも、早い段階で鍼灸施術を受けた患者さんは軽減が早かったという報告があります。

もし病院で「痛みは治らない」と言われてしまった方でも、鍼灸施術を受けることで軽減の可能性があるかもしれません。諦めずに、ぜひ当院の鍼灸施術をお試しください。帯状疱疹後の不快な症状を和らげ、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

その施術を受けるとどう楽になるのか

鍼灸施術は、さまざまな痛みに対して鎮痛効果があると科学的に証明されています。

そのメカニズムは、鍼を刺した際に生じる特有の感覚である”ズゥーン”という感触が、脳内でモルヒネを生成する原動力となることに起因しています。脳内の下垂体という部位がこの刺激に応答し、エンドルフィンを生成します。エンドルフィンは全身を巡り、痛みの症状を緩和し、精神的な安定感をもたらす働きがあります。この鍼灸の鎮痛作用を利用して、帯状疱疹の神経痛の痛みを和らげたり、完治に向けて進展させたりすることが期待できます。

軽減するために必要な施術頻度は?

帯状疱疹の初期症状は、通常、軽度の痛みやピリピリとした感覚を伴います。もし、いつもと異なる感覚を感じた場合は、まずかかりつけの医師やお近くの医療機関で診察を受け、抗ウイルス薬の処方を受けることが重要です。

一方で、早期の段階で鍼灸施術を受けることで、症状の悪化を防ぐことも可能です。

帯状疱疹は通常、3週間から4週間で症状が落ち着くと言われていますが、帯状疱疹後神経痛が発生した場合、当院では週に3〜4回の鍼灸施術を推奨しています。